カテゴリー: ガールズ・ストーリー-少女たちの物語-

  • 【ガールズ・ストーリー-少女たちの物語-】第03話

     松田の視線の先で、カンナはパーカーを脱いで絨毯(じゅうたん)が敷かれている床に落とした。

     次にカンナが手を伸ばすのは、デニムのホットパンツだ。

     ベルトとホックを外し、ファスナーを下げる。ホットパンツの股間の部分がVの字に開き、そこからショーツが顔を覗かせた。

     ショーツの色は白で、小さな赤いリボンで飾られている。

    カンナはホットパンツの両端を掴むと、ためらいを見せずにサッと足首まで下げた。

     白いショーツがハッキリと見えるようになった。

    足首から抜いたホットパンツを床に落とし、カンナはタンクトップの裾を掴んだ。背中を丸め、スルリと脱ぐカンナ。

     その動きに、ためらいというものは少しも感じられなかった。

     カンナはタンクトップの下に、なにも身に着けていない。彼女の上半身は裸となる。

     脱いだタンクトップも床に落とす。カンナの胸には、まだ膨(ふく)らみというものが無い。

     濃いピンク色の乳首がツンッと目立っているだけだ。

     カンナはショーツの両端に指を引っかける。サッと一気に足首まで下げられる白いショーツ。

     ショーツを下げた動きには、やはり少しのためらいも無かった。

     カンナの股間は無毛……ただ少女の証しであるスリットがあるだけで、まだ発毛の兆(きざ)しすら無い。

     尻は肉付きが薄くて小さい。それでも、可愛らしいと思わせる形の尻だ。

     足首からショーツを抜いて床に落とすカンナは、ソックスだけを残して全裸となった。

    「これは残しておくかい?」

     カンナはソックスに包まれた足を指で示しながら松田に聞く。松田は「ああ」と答えた後に、

    「こっちに来い」

     と告げる。

     カンナが前に立つと、彼はスラックスのファスナーを下げて、まだ力が入っていないモノを抜き出す。

    「まずは手でするんだ」

     松田からそう言われたカンナは「あいよ」と答えて、その場で膝をつく。そして右手で、力が入っていないモノを握る。

     カンナが手を動かすとソレはすぐに力が入り、彼女の目の前でそそり立っていく。

     かなりの長さと太さがあるモノを、カンナの右手がしごいた。

    「しゃぶれ」

     怒張した肉棒をしごいているカンナを見下ろし、松田は命じる。「りょーかい」と言葉を返し、カンナはピンク色の舌を伸ばしながらソレに美しい顔を寄せる。

     肉棒の幹の部分を右手でしごきながら、先端にチロチロと小さく舌を這わせるカンナ。

     しばらくの間、舌と右手で肉棒を愛撫する。カンナはソレから右手を離し、舌だけを使う。

     カンナの舌は肉棒の先端から根元へ、根元から先端へと何度も往復する。

     往復したかと思うと、また先端にだけチロチロと舌を這わせるカンナ。それから先端から根元へ、根元から先端へと往復させるようにした。

     舌で肉棒を舐めているカンナに松田は、

    「くわえろ」

     そう告げた。カンナはその言葉に従う。

     口を大きく開けたカンナは、肉棒を含んだ。彼女の口には太すぎるモノ。

     それでもカンナは懸命に頬張り、唇を密着させた。

     野太い肉棒を頬張ったカンナは、

    「んっ……んじゅ……」

     頭を前後に動かし、唇でソレをしごく。

     カンナの唇で肉棒をしごかれる松田は、満足そうな吐息をこぼす。

    「いいぞ、前よりも上手になっている」

     松田はカンナの頭を撫でる。

     カンナは一度、肉棒を口から抜くと松田の顔を見上げた。

    「そりゃどうも。こんなことでも、褒められると嬉しいものだ」

     そして再び怒張を口に含んで唇でしごく。

     しばらくして、松田はカンナの頭を両手で軽く掴み、後ろに引いた。彼女の口から怒張が抜ける。

    「後ろを向いて四つんばいになれ」

    「りょーかい」

     カンナは松田に背を向けると、言われたとおりに四つんばいになって脚を広げる。

     ソファから降りた松田は、カンナの後ろで膝をつく。松田の右手が、カンナの無毛の股間へと伸びた。

     松田の右の手のひらが、無毛の股間を撫でる。

    「んっ……」

     カンナは小さな快感を抱き、口から声をこぼす。松田は左手もカンナに伸ばす。

     左の手のひらは、肉付きの薄い小さな尻に触れた。カンナは尻も撫でられる。

     股間と尻を撫でる松田の手の動きは、巧みなものであった。カンナの官能を見事に刺激する。

    「ああ……」

     股間と尻から広がる快感で、カンナは甘い声をこぼす。

     数分ほど股間と尻を愛撫した松田は、彼女の細い腰を両手で抱く。肉棒の先端が、少女の証しであるスリットに触れる。

     だが、松田はすぐには入れない。怒張でカンナの股間を撫でるだけ。

     カンナはもどかしそうに尻を小さく振った。

    「お、おい……」

     肩越しに、松田に顔を向けるカンナ。

    「なんだ?」

     怒張で彼女の股間を撫で続けながら、松田は意地の悪い顔で聞く。

    「は、早く入れろよ……」

    「なにを、どこにだ?」

     松田のその言葉にカンナは顔をしかめ、そして赤く染める。

    「オ、オ●ンチン……マ●コに入れろよっ!」

     カンナが恥ずかしそうに声を発すると、松田は肉棒の狙いを定(さだ)めて腰を突き出す。

     少女の証しであるスリットを左右に割り広げ、ソレはカンナの秘洞へと突入した。

     待ちわびていた快感が衝撃と共に疾走してきて、

    「ふぅあああっ!」

     カンナは裸身を震わせ、首を反らしながら甘く潤った声を響かせる。

     秘洞は突入してきたモノを歓迎するかのように、ギチギチときつく締まってきた。

     そのきつい締め付けは、松田に悦(よろこ)びを与える。

     締め付けを楽しみながら、松田は腰を動かしはじめた。野太いモノが、ゴリゴリとカンナの秘洞をえぐってきた。

    「あっ、あっ! あふうっ!」

     怒張でえぐられるたびに、秘洞から快感が走る。

     体の内側を走り回る快感が、カンナの口から甘い喘ぎ声を響かせた。

     カンナのそんな声を耳にしながら、松田は腰を動かし続ける。

    「あんっ……あふっ……あっ、あっ!」

     肉棒で秘洞を突かれるたびに快感が走り、喘ぎ声を松田に聞かせるカンナの顔には次第に酔ったような表情が浮かんでいく。

     ガンガン、ガンガンと秘洞を突かれると四つんばいになっているカンナの裸身が前後に揺れる。

     ポニーテールが一緒になって揺れた。

    「ああっ……あふっ、あふっ……あっ、あんっ!」

     美しい顔に酔ったような表情を浮かべて喘ぐカンナの全身が、真っ赤に染まる。真っ赤に染まった肌は、しっとりと汗で濡れていく。

     カンナから、なんとも言えない妖(あや)しい色気が漂う。その色気は、松田を興奮させる材料となる。

     松田の腰の動きが、激しいものになった。

    「あっふうううっ! あっくうううっ!」

     カンナの内側を走る快感が強くなる。それに合わせて声が大きくなった。

     激しく腰を動かしている松田は、どれほどカンナの秘洞を突いたことだろうか。

     やがて彼のモノは脈動を開始する。一突きするごとに脈動は大きくなっていく。

     松田はラストスパートをかけるように、腰の動きを激しくするだけではなく速くもさせた。

    「ああっ! あっ、あっ……あああううっ!」

     甘く潤っているカンナの大きな声を聞きながら、松田は肉棒が抜けるギリギリまで腰を引き、勢いを乗せて一気に突き出す。

    「あくううっ!」

     秘洞の深い部分までを強く突かれ、カンナは背中を弓なりに反らす。

     弓なりに反らした裸身を震わせるカンナの秘洞の中で、松田のモノは弾ける。

     弾け、白濁した体液を放つ松田の怒張。

    「ああ……」

     カンナは秘洞に放たれたものを熱く感じた。

     秘洞から怒張が抜かれると、白濁液が溢(あふ)れてカンナの股間や内股を汚していく。

     腰から松田の手が離れると、カンナはクタッと脱力して床に崩れ落ちる。

     全身を真っ赤に染めて荒く呼吸をしているカンナは、今にも意識を失いそうだ。

     カンナを見下ろす松田の股間では、まだ物足りない、もっとカンナを味わいたいと言いたげに肉棒はそそり立ったままである。

     松田はカンナをうつ伏せからあお向けにさせると、両脚を腋に抱え、肉棒を秘洞へと押し込んだ。

    「あふあああっ!」

     再び快感が疾走してきて、カンナは首を反らしながら甘い喘ぎ声を響かせる。

     松田は腰を動かし、怒張で秘洞を突く。

     部屋の中に、肉棒が秘洞をえぐる音とカンナの喘ぎ声が混ざって響いた……。

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  • 【ガールズ・ストーリー-少女たちの物語-】第02話

     点灯している街路灯の数が少なく、夜になると薄暗くなる区画。

     そんな区画にある、上半分がなくなっているビル。その中から、いくつもの銃声が響く。

     多数の銃声に押されるようにしてビルの外に出るのは、カンナである。左手に大きなバッグを持っていた。

     彼女を追いかけて、数人の少年がビルの中から出てくる。少年たちの手には、拳銃が握られていた。

     カンナに向かって発砲する少年たち。

    「わわっ!」

     バッグを持って走るカンナは、慌てて姿勢を低くする。

     低い姿勢で走り続けるカンナは、

    「おーい、用心棒!」

     と叫んだ。

     すると半壊している建物の陰から、ジゼルが姿を見せた。

     姿を見せたジゼルはフライトジャケットの内側に縫(ぬ)い付けているホルスターから拳銃を抜き、両手で構える。

     ジゼルが構えるのは、古いモデルの5発しか撃てないリボルバー拳銃だ。

    【災厄地震】以前の国の警察で使用されていた拳銃。警察が使う拳銃を更新し、廃棄されるはずだった。しかし、その前に【災厄地震】が発生した。

     拳銃は廃棄されず、【忘れられた街】に流れてきた。

     5発しか撃てないが、弾丸は簡単に入手でき、この拳銃そのものも入手が簡単。ゆえにジゼルは、この拳銃を使っている。

     ジゼルはカンナを追いかけている少年たちにリボルバー拳銃を向け、トリガーを引く。

     銃声が響き、少年が1人倒れる。生きているのか死んだのか分からないが、倒れた少年はそのまま動かない。

     ジゼルはもう1回、トリガーを引いた。もう1人、少年が倒れて動かなくなる。

     仲間が2人、ジゼルによって撃ち倒されたのを見ると、残った少年たちは逃げ出す。

     仲間意識というものは薄いようだ。倒れている2人の少年を助けようともしない。

     ジゼルは逃げる少年たちを撃とうとはしない。弾丸もタダではない。

    「行くぞ」

     ジゼルはカンナの右手を掴むと一緒に走った。少年たちが追ってくる様子は無い。

     しばらく走ると、前方が明るくなっているのが見えた。ジゼルはカンナと一緒に、その明るい場所に入る。

     そこは商店街の1つであった。

    「ここまで来れば安心だな」

     ジゼルは掴んでいたカンナの手を離し、リボルバー拳銃をホルスターに戻す。

     カンナは彼女に「サンキューな」と礼を述べる。そして腰のポーチから封筒を取り出し、差し出す。

     ジゼルは封筒を受け取り、中身を確認する。入っているのは金だ。ジゼルがカンナの用心棒をした報酬だ。

    「また用心棒、頼むぜ」

    「ちゃんと払うものを払ってくれるのなら、やるさ」

     ジゼルは報酬が入っている封筒をフライトジャケットの内ポケットに押し込む。

    「払うものは払うさ。あたしは、そこらへん、しっかりしているだろ?」

    「だな」

     ジゼルとカンナは、そこで別れた。

    ◇◇◇

     ジゼルと別れたカンナは、商店街の中にある雑居ビルの一軒に足を運んだ。

     階段を下り、地下へ向かう。雑居ビルの地下には、バーがあった。

     カンナはバーの中に入る。それなりの広さがあるバーだが、客の数は少ない。

    「ようっ!」

     カウンターにいるバーテンダーに、気軽な調子であいさつをするカンナ。

     あまり愛想がいいとは言えないバーテンダーは、

    「カンナか」

     とカンナに顔を向ける。

    「松田さん、ここにいるかい?」

     カンナに聞かれ、バーテンダーは店の奥を目で指し示す。「サンキュー」と彼に告げ、カンナは店の奥に向かった。

     そこにはドアがあり、カンナはノックする。

    「松田さん、カンナだ。いいかい?」

     そう言うと、すぐに「あいているぞ」という男の声が返ってきた。

     ドアを開け、部屋の中に入るカンナ。【復興された街】から仕入れたと思われる調度品が置かれた部屋。

     部屋の中央にはソファとローテーブルが置かれている。座り心地が良さそうなソファに座っているのは、スーツ姿の男。年齢は30代の前半に見える。

    「何の用だ、カンナ?」

     書類に目を通していた男は、視線をカンナに移す。

     男の名は松田。このバーをはじめ、【忘れられた街】でさまざまな店を経営している男だ。

     カンナはバッグを彼の前のローテーブルに置く。

    「この間、ある組織が宝石とか盗まれたよな」

     バッグを開け、中身を松田に見せる。バッグの中身は宝石や貴金属だ。

    「それを取り戻した。いつもみたいに、松田さんから組織に返してよ。あたしの名前を出してさ」

     カンナの言葉を聞きながら、松田はバッグの中にある宝石をいくつか手に取り、確かめる。

     どの宝石も本物であった。

     松田は、さまざまな店を経営しているだけの男ではない。【忘れられた街】のさまざまな組織とつながりがある男でもある。

    「やってやるのもいいが……」

     松田はカンナに遠慮が感じられない視線を向けて言う。

    「タダじゃないぞ」

     その言葉にカンナは「分かっていますって」と小さく肩をすくめる。

    「じゃあカンナ……裸になれ」

     松田に言われてカンナは、

    「りょーかい」

     と言葉を返した。

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  • 【ガールズ・ストーリー-少女たちの物語-】第01話

     ある日、国全体を同時に大きな地震が襲った。

     今では【災厄地震】と呼ばれている。

    【災厄地震】によって、国は大きな被害を受けた。国は国としての機能を失いそうになっていた。

     それほどまでに、大きな地震であった。

     復興は難しい……国は完全に国としての機能を失う。そう判断して、国の指導者たちは国を捨てた。

     大勢の人を残して逃げたのだ。

     だが、すべての指導者が逃げたわけではない。

     一部の指導者は国に残った。そして、どうにか国を復興させようとした。

     残った一部の指導者によって、国はどうにか国としての機能を失わずにすみ、そして少しずつではあるが復興していった。

     しかし、それでも国のすべてに復興の手が伸びたわけではない。

     復興の手を伸ばすことができない場所もあった。

     復興できる場所だけを復興させ、復興が不可能な場所は仕方なく見捨てた。

     復興の手が伸びず、見捨てられた場所は、今では【忘れられた街】と呼ばれている。

    【忘れられた街】は海外扱いとなっている。

     国からそっぽを向かれた【忘れられた街】であるが、独自に復興した。

     これは、【忘れられた街】で強く生きる少女たちの物語……。

    ◇◇◇

    【忘れられた街】の一画。

     昼間は死んだように静かだが、夜になると賑わいを見せる場所……歓楽街。

     今は昼間のため、この区画を歩いている人間は少なく、とても静かである。

     多くの店はまだ営業を開始していないが、それでもいくつかの店は営業していた。

    【天使がいる館(やかた)】という名の店は、昼間の歓楽街でも営業している店の1つである。

     店内から、かすかに音が外に漏れ出ていた。それは、アップテンポの音楽だ。

     1人の男が、受け付けで入場料を払って【天使がいる館】に入る。

     店内は薄暗い。しかし、一カ所だけ明るい場所があった。

     それは店の奥に設置された半円形のステージだ。そこだけは明るく照らされている。

     半円形のステージの前にはパイプ椅子がいくつも置かれ、男たちが座っていた。新たに店内に入った男も、空いているパイプ椅子の1つに腰を下ろしてステージに視線を向けた。

     ステージには、1人の少女がいる。

     身長145センチほどの、黒いミディアムヘアの11歳の少女。誰もが美少女だと思うことだろう。

     スピーカーから流れているアップテンポの音楽に合わせて踊っている美しい彼女は、白いタンクトップに白いショーツという格好であった。

     そんな格好で踊っている少女の顔には、笑みが浮かんでいる。

     下着姿に近い格好で踊っている美しい少女の名はメイユエ。

     メイユエはステップを踏みながら半ターンして観客である男たちに背中を向け、白いショーツに包まれた尻を突き出す。

     突き出された尻は、アップテンポの音楽に合わせて左右に振られる。

     男たちは目でメイユエの尻を追いかけた。

     1分ほど観客に背を向けて尻を振っていたメイユエは、ステップを踏みながら半ターンして前を向く。

     メイユエはタンクトップの裾に手をかけると、腰を振りながらタンクトップをスルリと脱いだ。

     脱いだタンクトップをステージの端に放り投げるメイユエは、上半身はジュニアブラだけとなる。

     メイユエの胸は軽く膨(ふく)らんでいた。身に着けているジュニアブラは、スタンダードタイプのものだ。

     色は白で、カップとカップの間を小さな赤いリボンが飾っている。

     ジュニアブラとショーツという下着姿で、メイユエは踊りを続けた。

     やがてメイユエの両手は、ジュニアブラへと伸びる。フロントホックを外し、ブラを左右に広げるメイユエ。

     濃いピンク色の乳首で飾られた軽く膨らんでいる胸が、男たちの視界に飛び込む。

     ジュニアブラを外し、メイユエはそれをステージの端に放り投げる。

     白いショーツ1枚きりという格好になったメイユエは少しも恥ずかしがることなく、胸を堂々と男たちに見せて踊りを続けた。

     メイユエはまたステップを踏みながら半ターンして、観客である男たちに背中を向ける。

     音楽に乗せて突き出した尻を左右に振るメイユエは、ショーツの両端に指を引っかけた。

     尻を振る動きを止めずに、メイユエはショーツを下げていく。一気には下げない。ゆっくりと下げる。

     徐々に見えてくる、メイユエの尻の割れ目。男たちは、彼女の尻に注目した。

     尻の割れ目が半分ほど露出したところで、メイユエはゆっくりとショーツを下げるのをやめた。

     一気に膝までショーツを下げる。

     露(あら)わになるメイユエの尻。

     メイユエの尻はプリンッとしており、可愛らしい形であった。

     ショーツを脚から抜いてステージの端に放り投げ、メイユエはむき出しになった尻をさらに突き出し、左右に振り続ける。

     観客の視線は、右に左に振られる彼女の可愛らしい尻を追いかけた。

     しばらくの間、突き出した尻を左右に振っていたメイユエは前を向く。尻を見つめていた男たちは、彼女の股間を見つめる形となった。

     メイユエの股間は無毛……発毛の兆(きざ)しすらなく、ただ少女の証しであるスリットがあるだけの股間。

     軽く膨らんでいる胸と無毛の股間を強調するように、踊りを続けるメイユエ。

     彼女の美しい顔に浮かんでいる笑みは、楽しげなものになっていた。

     多くの男が自分に夢中になっている……それが楽しいと言いたげな笑みであった。

    ◇◇◇

    【忘れられた街】は夜になると真っ暗になる場所が多い。電気が通っていないためだ。

     だが、いま彼女がいる場所は夜でも明るく、そして賑やかである。

    【忘れられた街】にいくつかある商店街の1つ。彼女はある店の前で、人を待っていた。

     身長145センチほどの、11歳の少女。どこか少年的な顔立ちの、美しい少女だ。

     肌の色は褐色で、ショートにされているやや癖のある髪の色は銀。

     黒いTシャツの上に黒いフライトジャケットを着て、黒いデニムのパンツにスニーカーという格好。

     褐色の肌の美少女の名はジゼル。

    「ジゼル、お待たせ」

     1人の少女がジゼルに声をかける。

     年齢はジゼルより1つ下……10歳で、身長は140センチほど。茶色いロングの髪をポニーテールにしていた。

     ジゼルと同じように、美しい少女。

     白いタンクトップに白いフード付きのパーカー、ブルーのデニムのホットパンツ、紺色のソックスにスニーカーという格好だ。

     タンクトップの下には、なにも身に着けていないようだ。タンクトップの胸の部分が、ツンッと突き上がっていた。

     乳首がタンクトップの布を小さく突き上げているのだ。

    「用心棒、頼むぜ」

     ジゼルにそう言う彼女の名は、カンナ。

    「ああ、任せておけ」

     カンナに言葉を返すジゼル。

     2人は一緒に明るい商店街から出て、暗い区画に入った。

     そして、どこかへと向かった。

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